未来を編集する

未来編集研究所は、「未来」をデザイン(=編集)します。工業社会として急速な変化を遂げた20世紀が終わり、21世紀の社会をどのような枠組みで生み出していくのかが問われています。
コンピュータとネットワークから成る新しいメディア、インターネットは、未来社会のさまざまな編集の可能性を予感させます。さまざまな新しい<関係>の組み替えが期待されると言ってもいいでしょう。
そのような問題意識で、未来編集は1997年に設立以来、人々の表現や相互のコミュニケーション、あるいは企業と個人との交流に注目して、そのための場づくりに力をいれてきました。
 
 

 
 
メンバーズサービス・サイトの経験を生かして

1997年にNTTと共同実験を行い、そのあと2001年まで広く一般向けにサービス提供をしたメンバーズサービス・サイト「アットクラブ」はネットコミュニティの先進例として注目を集めました。アットクラブは、ネット上につくる新たなグループの拠点として、また、既存のクラブやサークルなどの交流拠点として活用できるサービスとして他に先駆けて開発されました。
それぞれ興味や関心を同じくする人たちのたまり場になっているので、COI(Community Of Interest)という呼び方をされることもあります。個人個人にとって、自分が何かのグループ(クラブ、サークル、会など・・・)に所属して、自己を表現し、メンバーに認められることは、大きな喜びとなります。
未来編集は、このようなアットクラブの経験を財産にして、さまざまなメディアとコミュニケーションのプロデュースに力を発揮してきました。
 
 

 
 
情報洪水下の消費者

消費者は、実は自分の欲求を自分で表現できないなどと言われます。食べるのが精一杯という時代と異なり、成熟した時代の消費者の特徴です。ネットのことばで言えば、検索エンジンを目の前にしながら、キーワードを思い浮かべられないということです。現代の特徴のひとつに「情報洪水」があげられますが、過剰な情報にかこまれながら、的確なキーワードを思い浮かべられないまま立ちすくんでいるのが消費者なのです。
では、消費者はどんなときに自分の欲求を「発見」するのでしょう。それは、他人とコミュニケーションを行っているときです。あるいは、具体的な選択肢を与えられたときです。つまり、他人の視点という「提示」、あるいは商品のカタログといった「提示」があれば、それに反応することによって、自分の欲求が見えてくるのです。「コンテンツ」というのはそのような「提示物」だと言えましょう。予期せぬコンテンツにハッとさせられることを消費者は望んでいます。
 
 

 
 
「ハッと」するマーケティング

さて、企業はそのような消費者と、どのようにコミュニケーションをとっていき、また、どんなものを商品として提供していったらよいのでしょう。消費者が自らの欲求を明示できない時代のマーケティングは、企業と消費者のコミュニケーションをいかに密に行い、継続していくかがキーになりましょう。あるいは、直接のコミュニケーションでなく、消費者同士のコミュニケーションを演出・支援していくという方法も有効です。それらを通じて、消費者が「ハッと」するようになる関係をつくっていく・・・未来編集研究所はそのためのお手伝いをして、企業と消費者の「いい関係」の実現をめざします。